ロレックスの精度については、多くの時計を扱うプロでさえも「ロレックスだけは別格」と言うくらい特筆すべきものだといえます。
それだけに、
「最近、精度が悪い気がする・・・」
「日差は何秒までが許容範囲?」
そんな風に、常日頃から愛機の精度を気にしているというユーザーも多いのではないでしょうか。
「自分のロレックスの精度が許容範囲かどうかわからない」という場合は、ぜひチェックしてみてください。
目次
ロレックスの日差を正確に測る方法
ただ精度を気にしているだけでは仕方がないので、まずは正確な日差を測ってみましょう。
自分で測る方法としては、次の2つがあります。
同じ時間に誤差を測る
これはかなりアナログな方法ですが・・・
まずは、スマホなどで「時報」と検索します。
次にその時報とピッタリになるように、ロレックスの時刻を正確に合わせます。
時刻を正確に合わせたら、今度はロレックスを腕に嵌めて、ある程度ゼンマイが巻き上げられるまで普段通りに過ごしてください。
そして次の日、全く同じ時刻に誤差をチェックすれば、その時計の日差がわかるというわけです。
ちなみに、これだと姿勢差があった場合、無視していることになるので、正確には測れないという意見があるかもしれません。
それは確かにその通りですが、個人的にはそこまで神経質になる必要は無いかと思います。
もしどうしても気になるのでしたら、時計をどこか平らな場所にでも置いて測ってみると良いでしょう。
その際、時計は同じ方向を向けたまま、動かさないように置いておきましょう。
そうすれば、より正確に誤差が測れるかもしれません。
時計歩度測定器を使う
ネットでも簡単に「時計歩度測定器」を購入できます。
時計歩度測定器を使えば、上の方法よりも正確に誤差を測れるでしょう。
価格も意外に(?)安く、1万円台でレビュー評価もそこそこの代物が買えるようです。
「マルチファンクション タイムグラファー」と検索すると、いくつか良さそうな物がヒットするはずです。
もしこういった機械に興味があったら、1台は持っておくと面白いかもしれませんね。
【おすすめの記事】
ロレックスは高精度クロノメーター?
改めて、ここからがロレックスの精度に関する話になります。
ロレックスは、2016年よりこれまで以上に精度の高い「高精度クロノメーター」規格を採用。
その精度は、驚異の日差-2~+2秒といわれています。
これが現行モデルの全てかどうかは不明ですが、比較的新しいモデルでしたら、この位の精度も十分に期待できるということです。
ロレックスの日差の許容範囲
一口に「ロレックス」と言っても、古い物から新しい物まで、アンティークから現行品まで色々ですよね。
よって、古い物と新しい物とでは、日差の許容範囲も当然ながら違うはずです。
特に古い物ほど日差の許容範囲を明確にすることは難しく、人それぞれ見解も異なるはずです。
そのため、これはあくまで個人的な見解ですが、
- 1970年代以前製造(アンティーク):日差+1分以内
- 2000年前後製造:日差+30秒以内
この程度が許容範囲といえるのではないでしょうか。
現行品やそれに近い比較的新しい物の場合は、上述の高精度クロノメーターとはいかないまでも、クロノメーター規格を満たしていれば、十分過ぎるほど。
クロノメーターとは、スイスクロノメーター検定協会(C.O.S.C.)が定める規格のことで、平均日差-4~+6秒以内です。
ただ、一般的には機械式時計は日差15秒でも許容範囲といわれています。
そのため、ロレックスもそのくらいの日差があっても「問題無し」という人が、中にはいることも事実です。
日本ロレックスによる歩度調整とは?
もし精度に不満があったら、日本ロレックスで歩度調整をしてもらうことは可能です。
保証期間内(新品購入後5年以内・メンテンナス後2年以内)でしたら、無料で対応してくれるようです。
ただ、現状でクロノメーター規格以上の精度が出ているのでしたら、敢えて歩度調整をしてもらう必要な無いでしょう。
わざわざ裏蓋を開けて調整した結果、逆に精度が落ちてしまったなんてことも、絶対に無いとは言えないからです。
明らかに精度が悪い場合は・・・
目に見えて精度が悪い場合は、ムーブメント内部の油が切れかかっている可能性が高いです。
その場合は、オーバーホールが必要。
早めに対処すれば、オーバーホールのみで部品交換は必要無いかもしれません。
そのまま使い続ければ、やがて時計は動かなくなってしまいます。
その時は、ゼンマイをはじめ、あらゆる部品の劣化や摩耗は避けられないはず。
時計へのダメージが大きいのはもちろんのこと、その修理代も大きな問題となるでしょう。
よって、日頃から精度を気にすることは、時計の異常にいち早く気付くことにも繋がるため、とても大切なことだといえます。
但し、気にし過ぎはストレスにもなりかねないので、あくまで程々にしたいところです。
【関連記事】