ダイバーズウォッチをはじめ、多くの時計に採用されている回転ベゼル。
ふと気付くと、なんだかその動きが固くて重い・・・
そんな時はどのようにしたら良いのでしょうか?
回転ベゼルを反対方向に回してしまったら
不具合云々の説明をする前に、まずは回転ベゼルのあるあるネタを1つ。
それは、誤って回転ベゼルを逆方向に力いっぱい回そうとしてしまい、それが原因で壊れてしまったのでは(?)と、とても心配になる・・・というお話です。
ご存知の通り、まともなダイバーズウォッチの回転ベゼルには「逆回転防止機能」が付いています。
これはそもそも、ダイバーズウォッチが潜水を開始してから何分経過して、あとどのくらい酸素があるのかを認識するための計器だからです。
もし水中でベゼルをぶつけて右側(本来はありえない逆方向)に回ってしまったら、残り時間が増えたことになり、認識している酸素量と実際の酸素量にギャップが生じてしまいます。
その結果、最悪酸素切れを起こして、死に至る危険性すら出てきてしまいます。
話を元に戻しますが、ダイバーズウォッチは元々頑丈に作られています。
そうでなければ、プロのための計器として使い物にならないからです。
よって、回転ベゼルもよほど強い力を何度も加えるようなことがなければ、そう簡単には壊れません。
特に動作に異常が無ければ、気にすることはないでしょう。
回転ベゼルが固い・重いと感じたらまずやるべきこと
ここからが本題ですが、稀に回転ベゼルにも操作不良が起きることがあります。
そんな時はまず慌てずに、ベゼルを優しく軽く押しながら回してみましょう。
操作不良の大半は、隙間に詰まった汚れやホコリが原因です。
こうすることで大抵の汚れやホコリは取れてしまいますが、それでも違和感を感じる場合は隙間を丁寧にブラッシングしてみましょう。
ブラッシングは、毛先の柔らかい歯ブラシで行うのがおすすめです。
症状が改善されない場合は・・・
上で説明したことを試してみても症状が改善されない場合は、「無理に回さない」のが鉄則です。
原因が異物の目詰まりである以外にも、ベゼル内部品の損傷である可能性も疑われます。
そのような状態で力任せに回してしまうと、より事態が深刻になることも。
大事になる前に速やかにメーカーや時計修理店など、プロに診てもらうようにしましょう。