- オーバーホールの依頼先としては、どんな選択肢がある?
- 並行差別はある?
- メーカー(正規代理店)に依頼した場合に料金はどの位かかる?
- メーカーのオーバーホール(コンプリートメンテナンスサービス)の内容は?
- 格安でやってくれる時計修理店はない?
このページでは、そんなロンジンのオーバーホールに関するアレコレについて、1つずつ丁寧に解説していきます。
ぜひ、気になる部分だけでもチェックしてみてください。
目次
ロンジンのオーバーホールはどの位の頻度で行うべき?
スウォッチグループはロンジンのオーバーホールについて「6年~8年おきに行う必要がある」という見解を示しています。
精密機械である時計は、毎日24時間休まずに動き続けています。
そのため、精度を保つためには定期的なメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスの頻度は時計のタイプ、気候、お住まいの地域、日常的なお手入れの状態によって異なります。
ご使用の条件にもよりますが、一般的には6~8年おきにメンテナンスが必要となります。
6年~8年と幅を持たせている理由は、上記にもある通り、時計の使用頻度や使用環境がユーザーによって異なるためです。
クォーツは別としても、手巻きや自動巻きのモデルについては、長期間使い続けることで潤滑油やパッキンが劣化し、部品にも摩耗が生じてきます。
そのような状態を放置していると、やがて精度不良、防水性の低下、内部への埃や湿気の侵入といった様々な不具合につながっていきます。
また、元々ムーブメントの至るところには、各パーツがストレス無く稼働するように潤滑油が塗布されているのですが、この潤滑油は全く使用していない時計であっても経年によって気化し、やがて干上がってしまいます。
そのため、仮に使用頻度が低く、見た目も新品のような時計であっても、最低限油切れをケアするためのオーバーホールは6年~8年おきを目安に行うのが望ましいでしょう。
ロンジンに並行差別はある?
結論から言うと、ロンジンに並行差別はありません。
これはおそらく、ロンジンの国内正規代理店である「スウォッチグループジャパン」の意向によるものだと思われます。
スウォッチグループには、他にもオメガ、ラドー、ハミルトン、ティソといったブランドがありますが、それらも全て並行差別はありません。
そのため、ロンジンも時計が本物でさえあれば、正規品・並行輸入品問わず、スウォッチグループの対応は平等。
修理内容や料金に差が付くことはありません。
スウォッチグループにオーバーホールを依頼する方法
ロンジンのオーバーホールをする時に、近所の時計店に持ち込むという方法があります。
ただ、その場合はおそらくいくらかの手数料がかかると思います。
もし余分な手数料を支払わずに、しかも自宅にいながらオーバーホールを依頼したいなら、スウォッチグループが用意している「ピックアップサービス」を利用すると良いでしょう。
ピックアップサービスは、往復の送料も梱包資材も無料です。
ピックアップサービスの詳細については、こちらで確認できます。
また、全国5ヵ所にある正規カスタマーサービスを利用するという方法もあります。
※表の全体が表示されない場合は、横方向にスクロールしてください。
【札幌】札幌時計サービスセンター
住所 | 〒060-0061 札幌市中央区南一条西3丁目8 札石ビル5F |
---|---|
電話 | 011-241-3002 |
営業時間 | 9:30~18:00(平日のみ) |
【東京】東京カスタマーサービス
住所 | 〒104-8188 東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター5-7F |
---|---|
電話 | 03-6254-7350 |
営業時間 | 11:00~20:00(月~土) 11:00~19:00(日、祝祭日) ※定休日は不定休 |
【名古屋】中部時計サービスセンター
住所 | 〒460-0008 名古屋市中区栄5-4-5 モントルビル3F |
---|---|
電話 | 052-243-6591 |
営業時間 | 9:30~18:00(平日のみ) |
【大阪】大阪カスタマーサービス
住所 | 〒542-0081 大阪市中央区南船場3-11-18 郵政福祉心斎橋ビル1F |
---|---|
電話 | 06-7739-0992 |
営業時間 | 11:00~20:00 ※定休日は不定休 |
【福岡】スイス時計サービスセンター
住所 | 〒810-0001 福岡市中央区天神3-14-31 天神リンデンビル4F |
---|---|
電話 | 092-731-6611 |
営業時間 | 9:30~18:00(平日のみ) |
近隣にお住まいでしたら、正規カスタマーサービスに直接持ち込むのも良いでしょう。
ロンジンの正規オーバーホール料金
ロンジンをオーバーホールする際に最も気になることといったら、やはり料金ではないでしょうか。
ロンジンの正規オーバーホール料金(スウォッチグループ)については、こちらをご参照ください。
ロンジンの場合、ライトポリッシュ(軽い研磨仕上げ)のサービスもこの料金の中に含まれています。
より綺麗な仕上げを希望する場合は、別途有償によるポリッシュを依頼することもできます。
ちなみに、この料金はあくまで目安に過ぎません。
実際の料金は、技術者が内部点検などを行った後に確定します。
また、針や文字盤をはじめ高価な部品の交換があった場合には、別途料金が加算されます。
ロンジンの正規オーバーホールの内容
ロンジンの正規オーバーホールは「コンプリートメンテナンスサービス」と呼ばれています。
そのコンプリートメンテナンスサービスの内容は、次の通りです。
- 時計の真贋
- ケースとムーブメントの分離
- ケースの分解
- ケース及びブレスレットのライトポリッシュ(可能な場合)
- ケース及びブレスレットの洗浄(可能な場合)
- ムーブメントの分解あるいは交換
- ムーブメント部品の取り外し
- ムーブメントの洗浄
- ムーブメントの組み立て、注油、及び調整作業の過程で必要とされた部品の交換
- 電池交換(クォーツ時計)
- 外装部品の組み立て直し、防水性の復元(可能な場合)
- ケーシング
- ロンジン社既定による外観の最終検査
- ロンジン社既定による精度調整
- 防水性の復元(可能な場合)
- 24ヵ月保証
ロンジンの正規オーバーホールの最大のメリットは、やはりメーカーなだけに知識や情報が豊富にあること。
そして、ロンジンの時計を専門にオーバーホールしているので、実績や経験の蓄積があり、技術にも信頼がおけることです。
要は、絶対的な安心感があることですね。
また、オーバーホール後2年間の保証が付くのも大きなメリット。
逆にデメリットといえば、対応があまり早くないことです。
オーバーホールの納期は、およそ1~2ヵ月。
スイス送りの場合は、3ヵ月から最大で12ヵ月かかることもあるようです。
また、ケースとブレスレットの研磨(ライトポリッシュ)が標準サービスになっている点も、人によってはデメリットと感じるかもしれません。
研磨は不要という人は少なくありませんし、研磨をしない代わりにその分料金を安くしてとも言えないからです。
そして、最大のデメリットといえば、やはり料金が高いことです。
ロンジンのオーバーホールが安いのは?
料金をできるだけ安くしたいのでしたら、街の時計修理店を検討しましょう。
もし街の時計修理店と聞いてピンとこない場合は、時計のオーバーホールおすすめランキング!人気6社で料金が安いのは?をご参考になさってください。
【こちらの記事もおすすめ】
最後に
時計修理店では、新品仕上げのサービスがオプションになっている場合が殆どです。
そのため、新品仕上げをしないという選択肢もあり、新品仕上げをしなければより料金を安く済ませることができます。
ちなみに、時計修理店を選ぶ際には料金だけでなく、お店の技術力や実績、問い合わせに対する丁寧さなども要チェックです。
概算の修理価格について、メールや電話で簡単に問い合わせができる時計修理店も多くあります。
そのため、事前に複数の時計修理店に問い合わせをして、色々と比較検討してみてはいかがでしょうか。
https://nowatch-nolife.com/longines-overhaul-regular/