「オメガの修理やオーバーホールをどこに依頼しようか」となった時に、その選択肢は、
- メーカー(正規代理店)
- 街の時計修理店
大きく分けてこの2つです。
このページでは、「メーカー(正規代理店)」に依頼する場合の、料金や修理期間、依頼方法などについて解説しています。
「オメガの正規オーバーホール料金は高い?」
「並行輸入品と国内正規品とでは対応が違う?」
目次
オメガの修理やオーバーホールに並行差別はあるのか?
オメガの並行輸入品をお持ちでしたら、「並行差別の有無」はとても気になるところでしょう。
そもそも、並行差別とは何なのでしょうか?
本来は並行差別ではなく「正規品優遇」と言うのが正しいのかもしれませんが、要はメーカーが国内正規品と並行輸入品とでアフターサービスの内容や料金に差を付けることを意味しています。
尚、オメガの場合ですが、メーカーである「スウォッチグループジャパン」は並行差別をしていません。
時計自体が本物でしたら、正規品も並行品も関係なく扱っています。
よって「並行品だから」という理由で、敢えてメーカーでの修理やオーバーホールを避ける必要はありません。
オメガの正規オーバーホール料金
修理やオーバーホールをする際に最も気になることと言ったら、やはり料金ではないでしょうか。
メーカー(スウォッチグループジャパン)のオーバーホール料金については、こちらをご参照ください。
ちなみに、オメガの正規オーバーホールでは、消耗部品の交換や研磨(ライトポリッシュ)などのサービスも、基本料金の中に含まれています。
但し、ケースやブレス、文字盤のような高価な部品の交換が発生した場合は、別途料金が請求されます。
また、ポリッシュについても、より綺麗な仕上げを望む場合は、別途有償での対応となっています。
よって、なんだかんだで特に「スピードマスター」のようなクロノグラフの場合は、トータルのオーバーホール料金が10万円を超えてしまうことも珍しくありません。
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オメガの正規オーバーホールの窓口
全国に5ヶ所ある正規カスタマーサービスでは、随時オメガのオーバーホールに対応しています。
各店の所在地や連絡先については、以下の通り。
東京カスタマーサービス
【来店受付・郵送受付】
〒104-8188 東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター5-7F
【来店受付営業時間】
11:00~20:00(月~土)
11:00~19:00(日、祝祭日)
定休日: 不定休
【電話受付】
平日9:30~18:00
年末年始を除く
大阪カスタマーサービス
【来店受付】
〒542-0081 大阪市中央区南船場3-11-18 郵政福祉心斎橋ビル1F(オメガブティック心斎橋北側隣り)
【来店受付営業時間】
11:00~20:00
定休日:不定休
【郵送受付】
〒550-0014
大阪市西区北堀江1-1-10 アークビルディング7F
【電話受付】
平日9:30~18:00
年末年始を除く
北海道地区指定サービスセンター
(有)札幌時計サービスセンター
〒060-0061 北海道札幌市中央区南一条西3丁目8 札石ビル5F
電話:011-241-3002
【営業時間】
9:30~18:00(平日のみ)
中部地区指定サービスセンター
中部時計サービスセンター
〒460-0008 名古屋市中区栄5-4-5 モントルビル3F
電話:052-243-6591
URL:www.chubu-watch.com
【営業時間】
9:30~18:00(平日のみ)
九州地区指定サービスセンター
(有)スイス時計サービスセンター
〒810-0001 福岡市中央区天神3-14-31 天神リンデンビル4F
電話:092-731-6611
URL:www.swiss-watch.jp
【営業時間】
9:30~18:00(平日のみ)
お近くにお住まいでしたら、上のいずれかの正規カスタマーサービスに、持ち込みでオーバーホールを依頼してみてはいかがでしょうか。
遠方にお住まいの場合は、無料の「ピックアップサービス」を利用するのがおすすめです。
ピックアップサービスの詳細については、こちらをご参照ください。
尚、上の正規カスタマーサービスへは、全国のオメガ正規取扱店、またはそれ以外の時計店からでもオーバーホールを依頼することは可能です。
但し、その際は取次手数料が発生するかもしれないので、事前に確認を取っておいた方が良いでしょう。
オメガの正規オーバーホールの期間
メーカーによるオーバーホールは、国内修理の場合、修理開始から約1~2ヶ月の期間を要します。
但し、国内に部品が無く、スイスから取り寄せの場合は3~6ヶ月かかることもあるようです。
また、時計自体をスイスに送って修理する場合は3~5ヶ月、特殊な時計や古い時計の場合は6~12ヶ月かかる場合もあるようです。
オメガの正規オーバーホールのメリットとデメリット
最後に、メーカーによるオーバーホールのメリットとデメリットを挙げてみたいと思います。
メリット
まず、一番のメリットは「絶対的な安心感がある」ということ。
メーカーを選ぶ人の大半が、きっとそこを重視しているのではないでしょうか。
メーカーなだけに、オメガの時計に関する知識や情報は豊富。
さらに、それらを専門にオーバーホールしているため、実績や経験の蓄積があって、技術的にも信頼がおけるはずです。
もう1つのメリットは、オーバーホール後の保証期間が長いことです。
オーバーホール後の保証が1年間というメーカーは多いですが、オメガの場合は、ロレックスなどと同様に2年間の保証が付きます。
この「保証期間の長さ」という点だけをみても、オーバーホールに対するメーカーとしての自信、また時計自体の性能の良さといったものが、容易に想像できるのではないでしょうか。
デメリット
逆に一番のデメリットは、やはり「料金が高い」ことです。
特に「スピードマスター」のようなクロノグラフの場合、オーバーホールの基本料金でさえ、税込みで軽く8万円を超えてきます。
あらゆるメリットを考慮しても、この料金だけは許容できないというスピマスオーナーは、決して少なくないはずです。
また、納期に関しても、いくら精密な機械式時計のオーバーホールとはいえ、「もう少し早くならないの?」そんな声が聞こえてきそうです。
あと、ポリッシュが標準サービスになっているのは、人によってはデメリットと感じるかもしれません。
というのは、「ポリッシュは必要ない」むしろ「あまりしたくない」というユーザーも多いですし、しないからといってその分料金が安くなることもないからです。
「オーバーホールの作業内容も料金も、必要最小限で済ませたい」
そんな需要があって当然だとは思いますが、メーカーによるオーバーホールでは、そのような融通の効いた対応は中々難しいのが実情でしょう。
ちなみに、多くの時計修理店では、ポリッシュはオプションサービスになっています。
希望するユーザーのみが別途料金を支払って、ポリッシュのサービスを受けられるシステムです。
ということで、以上がオメガのメーカーによるオーバーホールのメリットとデメリットでした。
もしデメリットの方が大きいと感じたら、時計修理店でのオーバーホールもあわせて検討してみましょう。