大切なロレックスの時計が水没してしまったら、迅速且つ適切な対応をしなければいけません。
場合によっては、時間が経つと「修理不可」ということにもなりかねないので、水没に関しては特に注意が必要です。
では、具体的にどのようなことに注意が必要なのでしょうか。
以下に要点をまとめていきます。
目次
ロレックスが水没する原因
ロレックスが水没してしまう原因は、大きく分けると次の3つです。
- ユーザーの不注意
- 破損や劣化の放置
- 防水性能を超えた水圧による負荷
次にそれぞれの原因について、少し詳しく見ていきましょう。
ユーザーの不注意
おそらく、これが最も多い原因の1つ。
うっかりリューズを引き出したまま手を洗ってしまったり、手洗い後に水滴が手に付いたままリューズボタンを操作してしまうといったことです。
破損や劣化の放置
防水性能に直接影響してくる「パッキン」と「チューブ」。
特にこの2つの劣化を放置すると、水没のリスクが高まります。
一般的にパッキンといえば「裏蓋パッキン」のことで、ケースと裏蓋の隙間を埋めるためのパーツです。
元々は伸縮性や弾力性があるパッキンですが、経年による硬化(劣化)によっていつまでも防水性能を維持できるわけではありません。
チューブは、ケースとリューズの間にあって、リューズをねじ込む際にそれらの隙間を埋めて防水性能を高めるパーツです。
時刻合わせの度に開閉するリューズは摩耗しやすいパーツですが、チューブも同様に徐々に摩耗していきます。
これらパーツは消耗品と捉え、オーバーホールの際に必要に応じて交換することが水没の回避に繋がるといえるでしょう。
防水性能を超えた水圧による負荷
そもそも、ロレックスのオイスターケースは防水性の高さが売りですから、日常生活で水没することはまずありえないでしょう。
しかし、誤って洗濯機で洗ってしまったり、海や川での乱雑な使用、シャワーや水道水を直接あてるなどした場合には、さすがに水没は避けられないはずです。
それらは私たちの想像以上に、時計に対して重大な負荷と水圧をかけているのです。
ロレックスが水没した時の応急処置
ロレックスが水没してしまったら、何はともあれ応急処置を施しましょう。
応急処置のポイントとしては、次の5つ。
- 慌ててリューズはいじらない(余計に水が時計内部に侵入する恐れがあるため)。
- まずは手の水気を拭き取る。
- 次にケース全体と特にリューズ周りをペーパータオルなどで丁寧に拭き取る。
- 風通しが良く直射日光のあたらない室内で自然乾燥させる。
- 機械内部の油に悪影響を与えかねないのでドライヤーは使わない。
速やかに応急措置を済ませたら、引き続き修理の手配に移りましょう。
水没したかどうかの判断がつかない場合も、念の為検査目的で修理に出した方が良いでしょう。
ロレックスが水没した時の修理はどこに?
修理の依頼先は、「メーカー(日本ロレックス)」か「街の時計修理店」
大きく分けると、この2つのどちらかです。
それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかはその人の価値観次第といえます。
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メーカー(日本ロレックス)に依頼するのでしたら、こちらから窓口となる最寄りの正規販売店を検索できます。
正規品、並行輸入品問わず、時計が本物でしたらメーカー(日本ロレックス)に依頼することが可能です。
また、並行輸入品でもおそらく正規販売店の窓口から修理依頼が可能ですが、その際は別途取次ぎ手数料を請求されるかもしれません。
そのような余分な手数料を支払いたくなければ、ご自身で日本ロレックスの営業所に持ち込むか、「郵送・宅配専用窓口」に送付するのが良いでしょう。
時計の修理店に依頼する場合は、技術や対応、料金などがマチマチなので、慎重に選ぶ必要があります。
どこが良いか全く見当が付かなければ、時計のオーバーホールおすすめランキング!人気6社で料金が安いのは?の記事をぜひチェックしてみてください。
ロレックスが水没した時の修理費用
当然といえば当然ですが、一口に「水没」と言っても、被害状況や修理内容、時計の種類によっても修理費用は異なります。
点検のみで済む場合もありますし、最悪「機械一式全交換」という場合もあるでしょう。
点検のみでしたら2万円~、全交換となると30万円でも収まらないかもしれません。
特に海水や温泉による水没の場合は、被害が大きくなりやすいようです。
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